ここ数年でスティーブ・ジョブズ氏が激やせし、先だってCEOを辞任したときに、そう遠くはない未来に、彼を見送るときがくるだろうと、思っていました。
でもそれは、まだ数年先だろうと思っていました。
そんな保証はどこにもないのに。
彼を失って、世界にぽっかりと大きな穴が開いてしまったように、
私も今、途方に暮れています。
私は、特別支援教育に愛情と信念をもって、ひたすら自分の道を信じて進んできました。
それが、自分を自分たらしめる、唯一の方法だと思って。
若い頃は教育のあり方について、既存の価値観と戦うこともあり、「戦う養護学校教師」と言われもしました。
土日もなく、研修や実践に明け暮れ、周りからは「訓練(自立活動のこと)ばか」と思われた時期もありました。
出る杭は打たれる、との言葉通り、やりすぎるなと言われたこともありました。
それでも、愚直なまでに、自分を信じて、進み続けました。
そんな自分と、彼との生き様とを、いつしか重ねて見るようになっていました。
休日は図書館に通い、スティーブ・ジョブズ氏やApple関連の本を読みあさっていました。
特殊教育から特別支援教育に変わって10年。
ようやく、特別支援教育や発達障害というものが世間に知られるようになりました。
しかし、本当の理解にはほど遠く、有効な支援方法の確立などは、
ようやくスタートラインに立ったところです。
まして、特別支援教育や障がいについての人々の価値観の変容などは、
夢のまた夢です。
でも、だからこそ、私がやる意味があると、思ってきました。
道がないなら、自分が作ればいい。
方法がないなら、自分が考えればいい。
ぼんやりと、そう思っていたときに、ジョブズ氏の伝記を読んで、
その思いに確信を得ました。
そして、それが私の信念になりました。
私と同じように、スティーブ・ジョブズ氏から直接的、間接的に影響を受けた人は沢山いると思います。
Apple製だからではなく、スティーブ・ジョブズ氏が考えた製品だから使いたい、という人もいるでしょう。
私もその一人です。
Apple製品を使うたびに、スティーブ・ジョブズ氏からリスペクトを受け、
自分の道を再確認できます。
希代の英雄として、人生を駆け抜けた、スティーブ・ジョブズ氏。
彼は、私たちの心の中に生き続けることでしょう。
2011年10月07日
スティーブ・ジョブズ氏 逝く
タグ:スティーブ・ジョブズ
【スティーブ・ジョブズの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック